2023/05/04
久々にMIDI音源を触りたい衝動に駆り立てられました。いつもの思いつきです・・。
手持ちの音源は30年ほど前に購入した、Rolandの
SC-55mkIIです。大学の一時期にコンピュータミュージック(MIDI)にハマっていた時があることは、5年前の
ブログでもお話をしましたが、その後、この音源は利用されることもなく、部屋のインテリアとして存在感を示していました。
最近はソフトシンセという便利なものが簡単に利用でき、ミュージシャンでない素人があえてハードウェアの音源を利用することは少ないのかな?とも思います。
この音源は、かなり使っていなかったので、埃が筐体内に入っていないこと、基板に劣化箇所がないことを確認しました。蓋を開けると、思った以上に綺麗な状態でした。

基板も密な実装ではなく、空間的にゆったりした回路設計ですね。メインのチップはTC6116AFという音源DSP(Digital Signal Processor)です。

さて、蓋を閉めて、いざPCと接続しようとしましたが、30年の歳月はPC側のインターフェースにうまく対応しておらず大変難儀しました・・。
PCと音源の接続はYAMAHAの
UX16という片側がUSB、もう片側がMIDIのDINコネクタ(INとOUT)の付いたケーブルを使いました。ちなみに、この製品は2001年に発売されましたがすでに生産終了しています。
通常ならばPCにドライバを入れれば認識し機能するはずなのですが、MacBookAir(Early2014 Big Sur:そろそろ買い直し?)ではドライバはインストールできても、UX16のUSBケーブルをPCに接続後に認識しませんでした・・。
PCと音源の接続には、シリアル通信でも行けるのでトライしました。手持ちに「ミニDIN8ピン」のプラグがないので、ジャンパ線を駆使して配線しましたが、急な路線変更で情報不足でうまく行きませんでした。後日、再トライしようと思います。

結局、一旦、MacBookAirはあきらめて、Raspberry Pi4で試してみようと思いました。YAMAHAのUX16をRaspberry PiのUSBポートに接続すると、見事に認識!

その後、
MuseScoreというアプリ経由で標準MIDIファイル(SMF)を再生しようと試みましたが、うまく行かず・・。設定が不十分??後日、再トライ・・。
路頭に迷いつつ、ネットで情報をかき集めているうちに、ターミナルから「aplaymidiコマンド」を打ち込めば良いことに気づきました。

aplaymidiコマンドに「-p」オプションをつけ、ポート番号とmidiファイル名を付与することで通信ができそうです。
以下のコマンドをたたくと、Portは16:0であることが分かりました。
aplaymidi -l

最終的に
aplaymidi -p 16:0 midi_file_name
で音源にデータが送信され、音源から演奏が始まりました。

長い道のりでしたが、レガシー音源であるRolandのSC-55mkIIをRaspberry Piから操作して音を鳴らすことができました。次回は今回保留にしていた内容について調べていこうと思います。