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Power Automate Desktopで遊ぶ(1)

 MicrosoftのRPA(Robotic Process Automation)ツールのPower Automate Desktopで簡単にPDFファイルのテキスト抽出ができることを知りましたので、早速試してみました。
 Power Automate Desktopは無償で利用できるので事前にインストールしておきます。使用環境は昨年末に購入したあまり使われていない家族用のWindows11マシンです。

 自宅内にRaspberry Piで動かしているファイルサーバがあり、その中のPDFファイルのテキスト抽出をしようと思いましたが、Windows11 PCからファイルサーバであるRaspberry Piの共有フォルダが見えないことが発覚しました。ネット上でしばらく調べていると、Windowsのネットワークでファイル共有やプリンター共有などを行うためのマイクロソフト独自の通信プロトコル「SMB 1.0(Server Message Block)」が有効でないことが分かりました。まず、これを有効にすることからスタートしました。

設定から「アプリ」を選択し、SharedFolder_1_200320.png「Windowsのその他の機能」を選択しました。SharedFolder_2_200320.png「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」にチェックを入れ、OKボタンを押して完了です。SharedFolder_3_200320.png無事にネットワークに、RASPBERRYPIのPCが認識できました。また、共有フォルダの中身のファイルにもアクセスできました。SharedFolder_4_200320.png
 これから、本題のPower Automateで自動化のフローを作成します。まず、「+新しいフロー」ボタンを押しました。PowerAutomate_1_200320.pngフロー名(今回はpdf_readerとしました)を記入後「作成」ボタンを押しました。PowerAutomate_2_200320.pngアクションのメニューから「PDF - PDFからテキストを抽出」を選択し「ドラッグ&ドロップ」しました。PowerAutomate_3_200320.pngウィンドウが開きますので、PDFファイルを選択しました。PowerAutomate_4_200320.png今回は1つのファイルを決め打ちしていますが、フォルダを選択して、その中の全ファイルについて同じ処理を行うこともできます。処理された内容は生成された変数「ExtractedPDFText」に入るようですね。プログラムを書くのではなく、Windows上で設定していくイメージです。
設定後、実行すると変数「ExtractedPDFText」に抽出されたテキストが入りました。PowerAutomate_5_200320.pngこのままでは利用しづらいので、このテキストをファイルに保存することにしました。アクションのメニューから「ファイル - テキストをファイルに書き込みます」を選択し「ドラッグ&ドロップ」しました。書き込むテキストには、変数「ExtractedPDFText」を選択しました。PowerAutomate_6_200320.png実行すると、テキストファイルに保存できました。PowerAutomate_7_200320.png 今回使用したPDFファイルは日経xTechの1ヶ月100ページまで無償ダウンロード可能な記事の一部で、文字のコピーができないものでした。Power Automateで変換・コピーできたのは、内部でOCR処理をしてテキスト抽出をしているのかもしれません。テキスト抽出した内容は自分のためだけに利用しようと思います。Power Automateは手作業で操作している内容をプログラムを書かずに簡単に処理してくれるので、何かと応用が利きそうです。膨大なファイルの一括処理等は良いかもしれません。

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.NET MAUIを味見する

 年末に家族用に購入したWindows11 PCがあまり利用されていません。もったいないのでMacユーザの私ですが、「.NET MAUI」を味見してみようと思い立ちました。M1プロセッサのMac Miniでは「.NET MAUI」は現時点で対応していないので試せませんが、IntelチップのWin11マシンを手に入れましたので、味見をしてみました。

 今回試したのはMicrosoftのWebページに記載の内容で、手順通りにサンプルコードを実行しました。参考サイトは、「インストール」と「最初のアプリをビルドする」です。

 Win11PCにインストールしたVisual Studio 2022 Communityのバージョンは17.0.5の最新版でしたが、「.NET MAUI」を実行するには「17.1.0 Preview版」以上が必要なので、Upgradeしました。Visual Studio 2022 Communityのメニューバーから「ヘルプ」-「更新プログラムの確認」を選択し、「Visual Studio Installer」で更新チャネルを「Preview」を選択して「OK」。VS_upgrade1_220130.png更新プログラムのバージョンを確認して「更新」。VS_upgrade2_220130.png再起動すると、Preview版(17.1.0 Preview 4.0)が立ち上がりました。VS_upgrade3_220130.png「新しいプロジェクトの作成」ボタンを押して、「.NET MAUI」のテンプレートを探しましたが、見当たらなかったので、Visual Studio Installerを立ち上げ、「.NET MAUI」を検索すると、チェックが入っていなかったので、チェックを入れて追加インストールしました。VS_upgrade4_220130.pngVisual Studioを再起動すると、今度はテンプレートが見つかりましたので、選択して「次へ」。MAUI_1_220130.png立ち上がったテンプレートのプロジェクトの中身は以下の通りです。MAUI_2_220130.png内容の精査はせずに、取り急ぎ、参考サイト通りに進めました。「Android Emulator」ボタンを押して、「Create」。Pixel 5のEmulatorが作成されるようです。MAUI_3_220130.pngAndroidデバイスマネージャーで実行準備ができた後に「開始」ボタンを押すと、MAUI_4_220130.pngHyper-V機能をオンにするように言われたので、MAUI_5_220130.pngWindows11のWindowsの機能からHyper-Vに関する項目にチェックを入れました。MAUI_6_220130.pngMAUI_7_220130.png実行すると、Android Emulatorが立ち上がりますが、プログラムの画面が立ち上がるまではしばらく時間がかかりました。MAUI_8_220130.png立ち上がった画面はこんな感じです。MAUI_9_220130.png「Click me」を押すと、Current countの数がカウントアップされる単純なものですが、Emulatorで正常に動作することは確認できました。Emulatorの右側のアイコンの「・・・」を押すと、Extended Controls画面が表示されました。細かい制御ができそうです。MAUI_10_220130.png
 今回は、MAUIの実行環境構築とテンプレートを実行しただけですが、今後いろいろ触って遊んでみようと思います。

Windows11 PCを買う

 家族用に利用しているWindows10 Proパソコンの調子が良くありませんでした。スペックは以下の通りで、9年半使っています。物持ちがいいですね・・。Win7_DELL_XPS8500_211231.pngCPUも第三世代です!元々はWindows7 Homeパソコンでしたが、Windows10 HomeにUpgradeして、さらに勝手な無差別テロのようなUpdateでパソコンの具合が悪くなるのも困るので、Windows10 ProにOSを入れ直して、レジストリを変更して勝手にUpdateしないようにしていました。

 Windows10 Proパソコン
 DELL XPS8500
 Intel Core i7-3770 3.4GHz メモリ:8GB HDD:1TB
 2012年6月購入

 そのパソコンは家族用で最近は嫁さんのみが利用している状況でした。私はアンチマイ○ソソフト派なので、Macユーザです。必要あればParallels DesktopでWindowsを使う程度で、必要性は全く感じていません。

 この「ご高齢」のWin10パソコンですが、急にインターネットにつながらなくなるなどの問題があり、その都度対応しなくてはならず、鬱陶しいなと思いつつ(嫁さんに怒られる・・)、新しいPCを買ってしまえと思い立ちました。

 最近、パソコンは高いですね。最低限度のスペックでも10万円は超えてしまいますからね。結局、EPSONの超スリムタイプのWindows11 Pro PCを購入しました。税込127,710円也。EPSON_ST50_1_211231.png
 Windows11 Proパソコン
 EPSON ST50
 Intel Core i5-1135G7 2.4GHz メモリ:16GB SSD:256MBWin11_EPSON_ST50_211231.png 正面にはUSBポート3個とイヤホーンジャック、裏面はLAN、USBポート、ディスプレイポート、HDMIポートが各1個、Type-CのUSBポートが2個ついていました。EPSON_ST50_2_211231.png
 Core i5のパソコンですが、ベンチマークを確認すると、第3世代と第11世代の差ですね、今回のi5パソコンの方がスペックは上です。
 旧パソコンのベンチマークは以下の通り。DELL_XPS8500_benchmark_1_211231.pngDELL_XPS8500_benchmark_2_211231.png
 新パソコンのベンチマークは以下の通り。EPSON_ST50_benchmark_1_211231.pngEPSON_ST50_benchmark_2_211231.png
 今回の新パソコンは、旧パソコンのように立ち上がりが超遅ではなく、すぐに立ち上がるので(SSDとメモリのせい?)、たまには遊び程度に触ろうと思います。

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Windows11を味見する(1)

 Windows11が10/5にリリースされて、アンチマイ○ソソフトの私ですが、仕事上でWindows PCを良く使うので、なるべく早くWin11がどのようなものかを把握する必要がありました。会社で試せれば良いのですが、何かと制約があるので、自宅で味見をしようと思い立ちました。

 初めに結論から言うと、自宅のPCでトライはしましたが、ハードウェアが適合していなかったことが分かり、Win11は動かせませんでした。結局、クラウド(Azure)上でWin11のVirtual Machineを動かすことで味見ができました。
 今回はトライしてダメだった内容を備忘録としてお話しします。

 今回試した自宅の個人PCは以下の2台です。
  1. Mac mini(M1, 2020)
  2. MacBook Air(11-inch, Early 2014)

 1.については以前のブログでお話しした通り、Parallels DesktopでWin10を起動させた際に、Win11へのWindows Updateのアナウンスが出ていながら「TPM2.0がサポートされていない」とのことで蹴られてしまいました。Intelが大好きなマイ○ソソフトなので、今後もM1チップのCPUではWin11は動かせないでしょうね。マイ○ソソフトのお偉いさんがM1-macには対応しないと発言していましたね。やれやれ、ユーザ無視の殿様商売・・(一個人の意見です)。

 2.については、IntelのCPUだったので、期待しつつ、同じようにParallels DesktopでWin10を動かした後にWin11へUpdateしようとしましたが、ダメでした。早く気付いて調査しておけば良かったのですが、Win11が動かせるのはごく最近のCPUに限ってだったのですね。これもネット上でユーザ軽視と騒がれていますね。

 Win11に対応したCPUリストはマイ○ソソフトのホームページで提示されています。今日(2021/10/10)時点のIntel Core-i5のCPUは以下の通りです。第8世代より新しいCPUが対象です・・。Win11_Intel-i5-CPU.pngMacBook AirのCPUはCore-i5ですが、改めて調べるとMacbookAir-11-inch-Early2014.png第4世代でした。これはダメだわ・・。早めに気付けば無駄な時間を過ごさなくても済みましたが、調査不足でした・・。

以下は、ダメに気付くまでの足取りです。

MacBook AirでParallels Desktop経由でWin10が動く状態で、Win11をダウンロードし、インストーラを動かしました。Win11_install_1_211009.pngWindows Installation Assistantというインストーラを実行。Win11_install_2_211009.png「PC正常性チェックアプリを使用して互換性を確認する」というウィンドウが立ち上がりましたので、流れに従って「PC正常性チェックアプリを入手する」をクリック。Win11_install_3_211009.pngPC正常性チェックアプリのダウンロードをクリックし、実行して、Win11_install_4_211009.pngセットアップしました。Win11_install_5_211009.png「完了」ボタンを押して、アプリを起動すると、Win11_install_6_211009.png「PC正常性を一目で確認」画面が表示されましたので、「今すぐチェック」ボタンを押すと、Win11_install_7_211009.pngああぁ、「このPCは現在、Windows11システム要件を満たしていません」とのこと・・。本当に「一目」で確認できました。「すべての結果を表示」ボタンを押し、中身を精査すると、Win11_install_8_211009.pngCPU(プロセッサ)がサポートされていないとの赤色の×印。セキュアブートとTPM2.0が警告マーク。結局、CPUが古いですよと言うことですね。Win11_install_9_211009.png最後の画面はこれ。結局、新しいPCを購入しろということ。Win11_install_10_211009.png
Intelと組んでPCを買わせようとしていることが良く分かりました。あまり褒められた商売ではないですね、マイ○ソソフトさん。これが殿様ビジネスモデルなんでしょうね・・。(一個人の意見です)。

次回は、クラウド(Azure)上でWin11のVirtual Machineが動せたことをお話しします。PCをわざわざ新しく買い直さなくても、エコに味見はできそうです。

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