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IR、白色、UV-LED照明を作る(2)

 前回、3種類の照明が準備できました。今回はお札(1,000、2,000、5,000、10,000円札)にそれぞれの照明を正面から当てて、Pi NoIR Camera V2で撮像してみました。2,000円札は最近全く見ませんが、出始めの頃、記念に?取っておいたものを使いました。世間に流通していないのは、私のように記念で所有している人が多いからではないと思いますが・・・。

まずは、白色LED照明の画像です。お札(白色LED)170114 次に、UV-LED照明の画像です。全体的に紫色がかっていますが、大きな変化はありません。お札(UV-LED)170114 最後に、IR-LED照明の画像です。この画像が一番インパクトあります。どのお札もベタ塗り部分があります。お札(IR-LED)170114
1,000円札

 ・「千円」の「千」の字が消えている。
 ・野口英世さんが目隠しされている。
 ・左上と右下にある「記番号」が消えている。(目隠しするつもりでしたが、すでに目隠しされていました)

 ・部分的にベタ塗りされている。

2,000円札

 ・守礼門がぼけてほとんど識別できない。
 ・左上と右下にある「記番号」が消えていない。(目隠しました) 
 ・左上の「2000」の数字がぼけてほとんど識別できない。

 ・大きな変化はない。(分からない)

5,000円札

 ・「五千円」の「五」の字が消えている。千円札になっている。
 ・樋口一葉さんの顔の右側が消えている。(背後霊??)
 ・左上と右下にある「記番号」が消えている。

 ・部分的にベタ塗りされている。

10,000円札

 ・左上の「10000」の数字が消えている。
 ・福沢諭吉さんのおでこがマスクされている。(ちょんまげが似合いそう・・)左側、下側もマスクされている。
 ・左上と右下にある「記番号」が消えている。

 ・部分的にベタ塗りされている。NipponのNippo、10000 YENのYENが消えている。

以上、IR-LED照明をお札に当てると、図柄の一部が消えてしまうんですね。おそらく偽造防止のため、赤外線を反射するようなインクが塗布されているのでしょうね。
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IR、白色、UV-LED照明を作る(1)

 Raspberry Piに接続できるIRカメラPi NoIR Camera V2を何かに利用できないかなと思っていました。IR照明をモノに当ててIRカメラで見ると目に見えない特徴的なものが見えることがありますね。かつて、仕事で画像処理をやっていた頃に、お札にIR照明を当ててIRカメラで撮影するようなデモを見たことがありました。何が見えていたのか、詳細は思い出せませんが・・・(老化現象??)。
 
 今回、楽々フォン(いまだにガラケー・・)の赤外線通信用のLEDから発信した光をお札に当てて、Pi NoIRで撮像した所、非常に興味深い画像が取れました。ただし、ピンポイント発信の1個のIR-LEDでは、被写体全体として光量ムラが発生したので、きちんとしたIR-LED照明を作らないといけないなと思いました。

 そこで、秋月のサイトを物色していると、いいものがありました。「片面丸型LED用ユニバーサル基板 32mm」です。秋月照明基板170114裏面に以下の配線がしてあるので、抵抗とLEDをはんだ付けをして、電源線を取りつけば出来上がりです。基板170114 今回、被写体に正面から均等に照明を当てたいので、製作する照明の中心とカメラのレンズ中心を合わせるべく、カメラののぞき穴用に基板の中央をドリルでくり抜くことにしました。また、LEDは以下のIR、白色、UVの3種類を購入し、3つの照明を作成しました。5V DCで動作するように、抵抗はLEDそれぞれのVFを確認した上で、すべて(手持ちの)100Ωを使いました。
5mm赤外線LED OSI5LA5113A (10個入)
高輝度5mm白色LED OSW54K5B61A 10cd60度 (10個入)
高輝度5mm紫外線(UV)LED OSV5YL5111A(10個入)基板作成170114

 はんだ付けをして、電源線の先端にはコネクタを取りつけました。LED照明170114
 3種類の照明が完成しました。ようやく実験に移れます。その内容は次回で。

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興味のおもむくままに生涯考え続けるエンジニアでありたい。

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