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青空文庫で吉川英治著『三国志』を読む

 昨年末から青空文庫で吉川英治著『三国志』を30年ぶりに読み直していました。会社帰りの電車の中で読み進めて半年かかりましたが、ようやくすべて読み終えました。初めて読んだのは中2か中3の時に、吉川英治文庫(講談社)から出ていた全8冊の文庫本でした。いまでも本棚に色あせたページの本が8冊並んでいます。今思うと、よくこんな長編小説を当時読んだなぁと思いましたが、今回読み直してみるとやはり面白いのです。

 青空文庫では、巻ごとにまとめられています。序と、本編の桃園の巻、群星の巻、草莽の巻、臣道の巻、孔明の巻、赤壁の巻、望蜀の巻、図南の巻、出師の巻、五丈原の巻と篇外余録です。 吉川三国志は、陳寿(蜀→晋)の『三国志』ではなく、明の時代に書かれた『三国志演義』をベースに書かれており、蜀を中心に(善玉として)話が展開します。後漢末期の混乱の中で、劉備、関羽、張飛、孔明などが、魏の曹操や呉の孫権と戦って行きながら、蜀の国を作っていく展開です。蜀を建国し、劉備が皇帝になるところまでが一つの大きなストーリーです。ここまでは楽しく読めるのです。苦労は多かったけれどサクセスストーリーです。

 その後、関羽、張飛、劉備が順に亡くなり、孔明が一人残されます。蜀を守るための獅子奮迅する様子には悲愴感が漂います。優れた軍師が一人いても、優れた武将がいなかったら戦は負けてしまうのです。逆に優れた武将が多くいても、優れた軍師がいないと戦略で戦に負けてしまいます。これは三国時代だけでなく、現代にも当てはまるもんだぁと思いながら読み進めました。話全体を通して、孫子の兵法のような駆け引き、人の裏の裏をかくなどの戦術などが大変興味深かったです。仕事に使えそうなものは、ずる賢く使って行ければと思います。
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